教採 教師になるためのブログ

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教育基本法①

こんにちは!今日は国民として、教員として、必要な知識を提供します。今回紹介するものは教採では大前提知識というか知ってなくては始まらないものです。比較的よく聞かれるところは太字にしておきますがほとんどが太字になると思います(笑)それくらい重要なところです!また、これをベース(そもそもは憲法です)に色々な法律ができ、地方の施策などが決まってくるわけです。歴史では流れや因果関係がありますが、教職教養も通ずるところがあると思います。面白く覚えられるといいですね!では始めていきましょうか。

 

第一条  教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

 

これは前回のブログでも登場しました。

 

  • 人格の完成とはなんでしょう?

 

難しいですよね。面接でも聞かれることがあります。実はこれ、相当な議論を呼んでいる一文でもあります。なぜかって?教育されたあなた方は人格が完成されているでしょうか?私自身、答えはNOです。こんな感じで到達出来もしないものを目標にしてよいのかということで議論を呼んでいるわけです。しかし、この法律は私たち自身にも及ぶものであるわけです。生涯教育などがそうですよね。そういう意味で、人格の完成とは各個人の備えるあらゆる能力を可能な限り、かつ調和的に発展させることを意味します。平たくいえば「人間として人に尊敬されるような人になる」ということです。国会での答弁が載っていましたのでご覧下さい。↓

http://www.stop-ner.jp/detabase/0410.htm

 

 

  • 国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成

 

これは「教育は何のためにあるのでしょう?」という質問から始めましょう。

 

 

子どものためでしょうか?

 

 

これ、実は国家のためです。(面接でそんなことは言わないように)というのも、国は国を支える人材が次々と出てこないと存続できないからです。少子化が問題になっているのもそういうところからです。国は学校教育を通して国家及び社会の形成者、つまり社会で使える人材の育成を図ろうとしている訳です。今現在の社会構造において学校教育を受けていない人はおそらく生きていけないですよね。そういう意味では子どものためでもあります。

 

 

では、必要な資質とはなんでしょう?

 

 

簡単に言うと、知・徳・体です。徳・体は既に示されていますよね。そこから連想しても知に結びつくでしょうし、社会で生きていくために必要なものは・・・と考えてもおそらく知が出てくるでしょう。

 

 

現在、どこの自治体も目標とする子ども像に知徳体を挙げています。これは知徳体のバランスが取れた人間を育成することが人格の完成に近づくということからきているのですね。